群発頭痛が起きたら書くブログ

群発頭痛持ちの男の記録

群発頭痛と診断されるまで

発症初期

発症時期は自分でも詳細な記憶がない。なぜなら単なる頭痛と考えていたので、特に記録は残していなかったからだ。群発頭痛の発症初期の情報というものはあまりウェブ上でも見かけない。人により差があるのであろうが、私の場合は耐えれないレベルではない軽度の頭痛からスタートしたのであった。

そして当初、私は頭痛の原因を完全に取り違えていた。群発頭痛は常に決まった方の目の奥が痛む。私は右目側が痛むタイプなのだが、頭痛が起きているときは口内の右上に埋まっている親知らずも腫れたような感じがしていたので、これが原因と考えていたのだ。

 

ただ元々、体調不良でもあまり病院に行かずにやり過ごすタイプであることに加え、1日中痛いわけでもなかったので、そのうちおさまるだろうと放置していた。そしてその目論見どおり2週間ほどで痛みは去っていった。ただやはり群発期はまた来るので、痛みがくるたびに、「あぁまた親知らずが痛んできた、気圧とかで痛むのかな。」なんてお気楽に考えていたのだ。

 

この頃は耐えきれない痛みではなかったものの、やはり何とかはしたいので市販の痛み止めでごまかしていた。あまりそこまでには痛み止めを飲んだことがなかったのだが、こういうのって飲んで30分ほどで効くんだなぁ、と思っていた。が、群発頭痛には市販の頭痛薬は効かないのである。群発期の頭痛は15分から2時間程度継続すると言われており、単に痛み止めを飲んだ後に痛みが発生する期間が終わったに過ぎなかったのである。

 

正確な周期は思い出せないのだが、この親知らずの痛みだと思っていた群発期は半年から1年ごとに起こっていたような気がする。何回か繰り返していくうちに、ちょっと仕事にも支障が出るし頭痛薬も効かないぞ。という痛みが出てくるようになった。前述の通り親知らずが原因だと考えていた私は意を決して歯科へと向かった。

 

気付き

親知らずを抜く覚悟もしていた私だが診断結果は意外なものであった。「親知らずが出てきて痛みを発している気配はない。」「歯が原因の可能性はかなり低いので。歯科ではなく頭痛を専門にする外来などに行ってはどうか?」とのこと。前提は大きく覆された。では一体何が原因なのか?思い悩んでいるうちにこの群発期も去りゆくこととなった私には歯石をクリーニングされすっきりとした歯だけが残った。

 

さらにここから群発期を1、2回挟んだだろうか。我慢ならないレベルの痛みを覚えるようになってきた。ようやくこの頃に群発頭痛では。という疑念が自分の中に立ち上がってきた。診断基準の項目がかなり当てはまる。

 

その後、この群発期には(実際には効果は無かったのだが)頭痛薬を飲んで数回やり過ごしたが、遂にはうずくまるほどの痛みが襲ってきた。これはほぼ群発頭痛で確定か。と思った私は。家から比較的近い脳神経外科に行くこととした。

 

診断結果

脳神経外科では「このような症状が出ており、私の調べる範囲では群発頭痛のように思えるので診断いただきたい」という話をした。結果、「なかなか良い推理ですねぇ」という嬉しくもない先生のお褒めの言葉とともに、群発頭痛頭痛の可能性が高いという診断を受けた。その後、他の可能性を排除するためCTとMRIを撮ったがやはり他の異常は認められず、群発頭痛ですね、という結論となった。良かったような良くなかったような。

 

最初の診察ではイミグラン点鼻数個を処方された。加えてロキソニンも、自分としては効かなくもない気はしていたので、「効果がないとご存知かもしれませんが」という前置きがあった上で処方された。やはり避けがたい頭痛というのは1つでも多く拠り所を持っておいた方がよいのかもしれない。

 

ひとまず群発頭痛と診断されるまでの話はここまで。恐らく初期の弱い頭痛から診断されるまでには3,4年ほどの期間があったのではないかと思う。とすると発症初期は20代後半であった。そして本格的に痛みがでてきたのが30代の序盤の頃である。